大量の遺品に囲まれて、どこから手を付けたらよいかわからない状態ではないでしょうか?
たくさんの遺品を目の前にしたら誰でもそうなります。私は何十年も遺品整理の仕事をさせてもらっていますが、遺品整理をするにあたって初めがとても肝心だと思っています。
作業途中であきらめてしまい私たち業者に依頼してくるお客さんはたいてい「やることリスト」を作っていません。
自分達で遺品整理をするのに1番大切なのが「やることリスト」を作ることです。「やることリスト」を作ると遺品整理の全体像が把握できて現在の問題点が見えてきます
そうすると「自分達で遺品整理ができるのか?」それとも「業者に任せた方が良い」のかがわかります
自分達で遺品整理をする場合まず「やることリスト」を書きだす
まず「やることリスト」を作りましょう
なんでも良いのでメモ用紙に箇条書きで書き出していきましょう
チェック項目を箇条書きにしました。ぜひ参考にしてみてください↓
・実家の状態をチェック
・悪臭の原因となるものを捨てる
・遺言として伝えていたことの確認
・ゴールを決める
・遺品整理での注意点を確認
・立ち会えない親族に連絡
・遺品整理の決定者を決める
・必要な遺品の分配・日時を決める
・全員が立ち会える日の調整
・固定費の解約
・電気、水道、ガスの引き落とし
・賃貸であれば、解約予定日を相談
・遺品整理に必要な道具を準備
→ 必要な道具はこちら
・大まかな費用の算出
・意思確認、人員確保、役割分担
・リサイクルショップへの見積もり → おすすめショップ
・自己搬入ならレンタカーの手配
・大型ごみの事故搬入方法(日時、搬入可能時間)
一つずつ見ていきましょう
実家の状態をチェック
実家の状態をチェックしましょう。どれくらいの量があり、自分達で搬出が可能なのか確認しましょう。
よく屋根裏や物置、台所の床下収納などは忘れがちです。
悪臭の原因になるものはすぐに捨てましょう
冷蔵庫の中身は必ず最初にチェックしましょう
開封してあるもの賞味期限が切れているものはなるべく捨てましょう
缶詰など賞味期限が長いものは持って帰るか人にあげましょう
例えば、遠方の実家で片づけに半年くらい帰れないとしましょう
その間に、雷などで停電になりました。冷蔵庫の中はどうなるでしょう?もしそれが真夏だったら?
ウジや虫、ゴキブリ、こばえがたくさんわいている現場は悲惨です
電気を契約しているから大丈夫とは絶対に思わないでください!
臭いがついた商品はリサイクルショップでも買取は難しくなります。そうしたら買取できる商品がゴミとなり余計に処分代金が上がってしまいます。何度も言います、冷蔵庫の中身は必ず捨てましょう!
「いつまでに遺品整理を終えなければいけないか?」を確認しましょう
遺品整理は故人が亡くなり、残された家族が片付けをしなければいけません。
しかし、故人がなくなり気持ちが不安定のなか遺品整理をしなくてはならず
「いつから始めたら良いか」で悩んでいませんか?
そんな時は、「いつまでに遺品整理を終えなければいけないか」を考えてみてください
遺品整理のゴールがわかれば、いつから始めなければいけないかがわかります。ゴールや役割分担が決まらないと後回しになり遺品整理が長期化しがちです。得に持ち家の場合はズルズルと引き延ばしてします可能性があります
計画については詳しく書いてあります↓

遺品整理での注意点を確認
仏壇や神棚は家を継ぐ立場の長男であれば、引き継ぐこともかんがえられますが、それ以外の親族であれば処理をする方法しかないかもしれません。
仏壇や神棚の処理はお寺や仏具店に相談してみましょう
仏具はとにかく慎重に考えてください
立ち会えない親族に連絡
仕事や県外の場合ですと、遺品整理に立ち会えない場合があります
協力的な人もいればそうでない人もいます。報告を怠ると後々トラブルになります
私のオススメはスマホで写真や動画で現状を送ってあげることです。
そうするとどのくらいの労力や時間、費用がかかるかを共有できます
遺品整理のスケジュールや調整の決定者を決める

・スケジュール
・いつまでに必要なものをわけるのか
・リサイクルショップに査定日時をきめる
・ゴミの搬出日時を決める
決定者がいないと優柔不断になってしまい、いつまでたっても遺品整理が進みません
決定者といっても上の写真のように威張り散らすのではありません。
他の親戚やご近所さんに顔が広く、遺品整理に時間がを取ることができる人が決定者になると良いです
必要書類を探す
・年金手帳
・パスポート
・健康保険書
・運転免許書
・不動産権利書
・貸金庫の書類
・生命保険の証書
・有価証券の書類
・証券口座の書類
・印鑑・銀行通帳
・エンディングノート
重要書類の中には引き継ぎ、解約等の手続きが必要なものがたくさんあります
国民年金や厚生年金を受給していた人が死亡した場合、遺族は14日以内に役所や社会保険事務所に年金証書を添えて死亡届を出さないと最悪な場合不正受給とみなされることがあるので注意が必要です
必要な遺品の分配方法・日時を決める
関係者が多いほど、この日程を組むのが難しいですが、こんな時に「決定者」に決めてもらいましょう。
すべての関係者の都合を聞いていれば、遺品整理が前に進みません
固定費の解約
・電気
・水道
・新聞
・税金やNHK
・ガスの引き落とし
・固定電話や携帯の解約
・クレジットカードの解約
・ネット定額サービスの解約
・ネット回線(レンタルの場合、プロバイダの返却)
電気や水道を止めるの時期は気を付けてください。真夏に電気がなければエアコンや扇風機無しの状態で遺品整理をしなければいけません。熱中症になります。
水がなければトイレの水が流せません。
賃貸であれば、解約予定日を相談
故人が亡くなった時点で大家さんに相談し、契約についてどうするべきか相談しましょう
日割計算の場合もあれば、月計算の場合もあります。1か月前からしか解約申し込みができない場合もあります。
遺品整理の片づけが長引けば、業者に頼んで済ませた方が安くつく場合もあります
また、故人が亡くなってから発見されるまでの間があき腐敗体液が強く残っている場合は、どこまで原状回復しなければいけないのか確認をしておきましょう
遺品整理に必要な道具を準備
遺品整理の片づけの場合、段ボールや袋は少し多めに用意した方が良いです↓

大まかな費用の算出(処理費用、交通費、宿泊代)
近所に住んでいるのであれば問題ないですが、県外から片づけに来ている人などは毎回の宿泊代や交通費も考えなければいけません。自分達で済ませた方が良いのか、業者に頼んだほうが良いのか計算してみましょう

関係者の意思確認、人員確保、役割分担
ここでも「決定者」がいると日程や役割分担がスムーズにすすみます
片づけの日程調整、全員が立ち会える日など必ず全員に意思確認を行いましょう。これを怠るとトラブルの原因になります
リサイクルショップへの見積もり
なるべく査定前までに自分達がいるものは搬出して要らない物だけにしておきましょう
もし難しいようであれば付箋などをはり誰が見てもわかるようにしておきましょう
査定がスムーズになります
オススメのリサイクルショップはこちら↓

大型ごみの自己搬入方法
自治体にもよりますが、平日にしか受付してくれないところが多いです。
各自の自治体のホームページで必ず確認しておきましょう
ちなみに広島市の大型ごみは無料です → 広島のゴミ搬入方法
「自分達で遺品整理をする方法 ~やることリストをつくり遺品整理の流れを把握する」のまとめ
遺品整理の規模によりますが、自分達で遺品整理をするのは本当に大変です
・やることを把握すると遺品整理の全体像がみえてきます
・遺品整理のゴールを決めるといつから取りかからないといけないのかがわかります
・決定者を決めると遺品整理がスムーズにすすみます
・悪臭の原因はいち早く断ち切りましょう
